「そろそろ桃の袋かけが始まります」。
と、お話をいただきゴールデンウィークが終わった5月7日に岸和田市の包近へうかがいました。
1ヶ月前は桃の花が満開でしたが、花落としや摘果され枝に数個の小さく実った桃がついています。
袋かけは、袋で桃の果実を包むことにより雨による傷やひび割れ、風によるこすれやへこみといった被害を防ぐことができ、高品質の桃を生育するのには欠かせない作業です。
1個だけ実っている桃にはそのまま袋をかけますが、
2個、3個と近くに実らせている桃は、袋かけの際に桃の状態や実っている位置(枝が風に吹かれて当たらないかなど)を見て1つだけ袋かけをおこない、他は摘果されます。
桃を少なくすることで、美味しさがその桃に集約されます。
こちらの畑は斜面にあるので、脚立に乗って行う袋かけの作業は一苦労だそうです。
また今年は、「カメムシが大量発生!」というニュースを耳にされた方もおられると思いますが、虫が多く発生しているそうで、虫の被害にあった実も目にしました。
もう一つの畑では、ちょうど袋かけの作業中でした。
袋の根元をギュッと閉じて外れないように袋かけをします。
桃の品種により、つかう袋を変えられているそうです。
袋かけをしても桃の実が中で外れてしまったり、虫や天候などで全てが出荷できる桃に育つわけではありません。
無事に美味しい桃が育つことを祈っています。