10/18(日)、11時頃から第1回目の試作が始まりました。

今回、目指していくのはこちらのお菓子。

試作の現場につくとそこには白餡で包まれた果物と、真っ白な餅生地が準備されていました。
どうやら今からそのフルーツたちを餅で包んでいくようです。

まずは必要な分の餅生地をちぎって並べていきます。
できたての餅生地はびよーんとよく伸びて、あつあつです。
さすがの職人も「あちっ」とつぶやくほど。


次に用意していた果物を包みます。
そっとフルーツに餅をかぶせて伸ばし、フルーツ全体が隠れるようにきゅっきゅっと絞ります。
ここで「綺麗な丸にならないな」とぽつり。
中のフルーツがぼこぼこしているため、綺麗な丸にすることは難しいようです。

そしてここで第一関門。
作品に書かれていた「中に入っている、フルーツのカラーが全体にうっすらと出ている」というこだわりポイントです。
これがなかなか難しく、フルーツによって色がうっすら透けて見えるものとそうでないものとわかれてしまいました。
みかんとぶどうはいい具合にうっすらと出たのですが、いちごは出ず…。
中のフルーツによって餅生地の量を変えた方がいいかもしれないという意見も出ました。

そんな傍ら、洋菓子職人が細かい作業を黙々とされていました。
薄い透明のフィルムの上にチョコレートを絞り、パーツをつくっていきます。
羽や顔のパーツはチョコレートでつくっておいて、後ほど体である大福に貼り付け。
羽はスムーズにつくれたものの、顔がかなり難しく、ここでも職人の唸り声が。
作者の想像通りになるよう、何度も作品を見ながら小さなパーツをつくります。

再び大福班に戻ると、こちらはどう色を出すか模索中。
包餡してしまうと中のフルーツの色を出すのはかなり難しいというのは想定内だったようで、大福にまぶす打ち粉にフルーツパウダーを混ぜてほんのり色を出そうという作戦に。
大福の中身にあわせてみかんパウダー、ぶどうパウダー、いちごパウダーを用意し、それぞれを打ち粉に混ぜます。
「フルーツのカラーがうっすらと出ている」という部分を再現するべく、配合を考えていきます。
あまりフルーツパウダーをたくさん入れて色が出すぎてもよくないと、まずは少しから始めます。


いい感じの色になったので一度粉の中に大福をダイブ。
いい具合のほんのり紫になったのでこのまま進むかと思いや、ふと、「この粉ってちょっと払うよね?」
通常の大福もほかとくっつかないよう打ち粉がまぶされますが、味の邪魔をしないよう刷毛で払い、量は調節されます。
このままだと色はいい感じですがかなり粉まみれ。
ちょっと食べてみてーとその生地を少しいただきましたが、かなり粉っぽくもさもさしていて食べづらかったです。

後で払って適量にするということを頭に置いてもう一度配合。
ちょうど半々くらいの割合で混ぜると、いい具合に色が出ました。
これもフルーツパウダーの種類によって濃さが変わるため、3種類全て試してみて、それぞれにあった配合を考えます。

そうして色がついて並べられた大福に、洋菓子職人がつくったチョコレートのパーツを試しにつけていきます。
作品と見比べて、向きや角度に注意します。
羽としっぽはいい感じ。

問題は顔のパーツです。かなり細かい小さなパーツであるため、まずつくるところから大苦戦。
なんとか描きあがってもそれを大福に配置するのがこれまた至難の業です。
それでもなんとかつけ終えましたが、職人はうーんと納得のいかない様子。

おもむろに、直接大福に顔を描き始めました。
するとこれがかなりいい感じになり、かわいいシマエナガが誕生!

羽やしっぽのパーツは事前につくっておき、顔のパーツは直接描くことになりました。
それでも十分細かい作業ではあるので、職人はぷるぷる震える手と闘いながら1匹、2匹と命を宿していきました。

そして完成した試作品がこちら。
社内でも一度お披露目しました。

とてもかわいいシマエナガが並んでいます。
このシマエナガたちが次の試作でどう進化を遂げるのか。
お渡しする日が今から楽しみです。
このまま順調に進んでいきますように。